11月13日奈良県ジュニア秋
11月14日全国選抜京都府予選が行われました。
秋ジュニアは、ベスト8からの試合です。
11歳以下男子シングルス・匠君
13歳以下男子シングルス・陽平君
13歳以下女子シングルス・葉乃音ちゃん
が残っておりました。
匠君 QF 0-6でした。 結果ベスト8
ゲームは開いたのですが、内容は接戦でほとんどのゲームがデユースになりました。
丁寧に相手の攻撃をしのぎ、攻めるべき時は攻めるとても良いプレーができていました。
大切なポイントで相手がきっちりとっていましたね。
匠君が悪いというよりは、相手がナイスプレーでした。
今回シードを倒して初のベスト8入りです。
戦績が維持できれば、大会によっては関西大会にも出れるようになります。
このレベルの相手と戦えたことが自信となり、次回以降、更なる成長を遂げてくれそうです。
陽平君 QF 1-6でした。 結果ベスト8
陽平君はダブルスのパートナーとの対戦でした。
とても強い相手で風格がありました。
随所に良いプレーもありポイントも取れていましたが、少し攻め急いだ感がありました。
攻撃時も守備の時もプレーとしては悪くなかったと思います。
ニュートラルなラリー(攻撃でも守備でもない)時の対応に差が出ていました。
相手は不利ではないので、どっしり構えてゆっくりチャンスを待っていました。
陽平君は落ち着きなく、無理にチャンスを作ろうとしていたように感じました。
強い相手になればなるほど、劣勢もしくは五分五分のラリーが多くなります。
今後はニュートラルなラリー時でのプレーを身に付けていきたいです。
葉乃音ちゃん QF 0-6でした。 結果ベスト8
対戦相手は1シードで全国でも上位に入るプレーヤーです。
実力通りのスコアですね。
相手のプレーヤーの素晴らしいところは、試合に対する姿勢ですね。
おそらく実力的には、楽に勝てる相手だと自覚していたと思います。
しかしそういった油断するといった雰囲気は一切出しませんでした。
ウォーミングアップの行動や、試合中の集中力、試合に臨む覚悟、1ポイントに対する執着心、どれをとっても一流でした。
こちらの可能性としては、相手が調子出る前にリードすること。
油断してくれればチャンスがあるかな、といった部分だけでした。
しかし本人にそのチャンスを狙う気すらなかったし、相手もそのチャンスをくれませんでした。
テニスの技術レベルで負けるのは現状では仕方ないのですが、テニスの技術レベル以外の部分でもボロ負けでした。
取り組む姿勢や集中力、執着心といったものは、テニスの上手い下手と全く関係ありません。
その部分ですら勝負にならなかったことが何より残念でした。
全国選抜京都府予選もベスト8から試合でした。
寿桃ちゃん QF 3-6でした。 結果ベスト8
序盤に0-3になったのが痛かったですね。
もちろん勝てなかったことは残念ですが、今までにない取り組みをしてくれました。
プレーヤーの大半は、12歳ぐらいまでに自分のプレーというものができてきます。
現在のテニス環境において年から年中試合のスケジュールが詰まっています。
その状況で新たな課題にチャレンジしたり、新しいプレースタイルを確立することは、とても勇気のいることです。
しかし寿桃ちゃんは、将来を見据えた課題に対して今大会、果敢にチャレンジしてくれていました。
そこが素晴らしいことだと思います。
今勝とうとすること、将来勝とうとすることが、一緒なら簡単かもしれません。
しかし今勝とうとすることが、将来勝つことを妨げることになったり、逆に将来勝とうとすることが、今勝つことを妨げることもあります。
今回は後者に当たると思います。
結果としてチャレンジが失敗して、負けてしまいましたが、将来の可能性を拡げることができたのではないかと思います。
ナイストライですね。
寿珠ちゃん QF 6-0
SF 7-9でした。 結果ベスト4
前回のサマージュニアの決勝で9-8で勝った相手との再戦でした。
本当に実力僅差で、どちらが勝ってもおかしくない状況でした。
0-3スタートからでしたが、しっかり挽回して7-4まで持ち込みましたが、マッチポイント取り切れず7-9です。
2人のプレースタイルの特色もよく出て、非常面白く、かつ内容もかなりハイレベルな試合でした。
相手はアグレッシブベースライナー、寿珠ちゃんはオールラウンドプレイヤーといったところでしょうか。
序盤相手は、得意の攻撃的ストロークで押し切りゲームを重ねました。
その間、寿珠ちゃんも、ただやられていただけでなく、様々な工夫をして相手を崩そうとしていました。
中盤相手を少し崩すことに成功した寿珠ちゃんは、ストロークでウィナーや、ネットのプレーでのウィナーを重ねリードを奪いました。
その中盤のプレーが本当に素晴らしく、ジュニアの試合とは思えないぐらの試合でした。
7-4になった時も寿珠ちゃんのプレーは継続して良い状態でした。
対戦相手のプレイヤーも素晴らしく、最後まで自分のプレーをやり通し調子、勢いを取り戻していました。
7-4で取り切れず相手に勢いがいってしまった状況でも、必死に最大限の努力を続けてくれていました。
相手の勢いを抑えきれずに負けてしまいましたが、本当に良いプレーができていたと思います。
本人も自分のプレーの可能性の大きさに気付いてくれたと思います。
残りは、秋ジュニア
15歳以下男子シングルス 櫂叶君・悠君・夏都君
13歳以下男子ダブルス 慶歩君・陽平君
13歳以下女子ダブルス 理沙子ちゃん・葉乃音ちゃんペア
となりました。
全力でプレーで一回でも多く勝ってほしいですね。
吉野浩史