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本日は奈良ジュニア春季大会の12歳位以下男子シングルスがありました。
佐保山テニスクラブのジュニアは、9名参加しておりました。
その中から、ベスト16に3名進出してくれました。
3名ともベスト8には入れませんでしたが、上位陣とも充分に戦っていける手応えを掴んでくれたと思います。
試合会場が観戦しやすい場所だったこともあり、9名の試合を観ることができました。
前回の試合に比べ成長・変化を感じさせてくれたジュニアもたくさんいました。
残念ながら前回と同じ負け方をしているジュニアもおりました。
今回観戦して感じたことは、試合での勝ち負けに技術はあまり関係ないということでした。
こんな発言をして、テニスコーチとしてどうなんだと、お叱りを受けるかもしれません。
もちろん技術練習にかなりの時間を費やしておりますし技術をおろそかにする気は全くありません。
むしろ、私は、他のコーチよりも身体の合理的な使い方や、戦術獲得といったことに眼が行き過ぎていたタイプのコーチかもしれません。
勝っているプレイヤーは、もちろん技術的に優れている選手ですが、たとえ技量が入れ変わっても勝つと思います。
他の種目(対人の競技)でも勝ちそうに見えました。(将棋・囲碁・カードゲーム・他のスポーツ)
何が言いたいかというと、勝つことに長けているか、勝つことに対して工夫できているか、勝ちたいという気持ちが強く持てているか、
この部分がたくさん備わっているプレイヤーが結果としてテニスでも勝っている状態だと思いました。
残念ながら私は、その部分を備えてあげることが、上手くできていないかったのだと痛感しました。
コーチングで、「教え込みは教えないより害」という言葉を習った記憶があります。
その言葉の意味は理解できますし、そうならないように気をつけてきたつもりでした。
しかし技術を習得する時に、ジュニアの気付きや工夫を奪う、教えすぎがあったのかも知れません。
正しい答えを教えてあげるより、間違った答えでもジュニア自身が考え、工夫し、たどりつく答えを待つ我慢が必要だったのではないか?
と感じました。
この考えがあっているかはわかりません。
ただ今後はテニスに意識がとられすぎず、ジュニアの自立を目指し、勝負に勝つ準備ができるようになる練習を考えていきたいです。
今回ベスト16に残ったジュニアは、来週、順位決定戦があり、関西ジュニア出場の可能性がまだ残っています。
あと一週間頑張って関西ジュニア出場を果たしてほしいです。
吉野浩史