10月26日・27日の日程でJTA関西ジュニア強化合宿がありました。
この合宿は、日本テニス協会が最先端のテニスの練習方法を各地域に伝達する合宿です。
日本テニス協会から、S級コーチとフィジカルトレーナーが派遣されて開催されます。
各都道府県の強化コーチも1名ずつ派遣されます。
私は、奈良県のコーチとして参加させていただきました。
参加者は、二府四県から12歳以下の男女上位者2名ずつ合計24名でした。
場所はブルボンビーンズドームです。
ハイレベルなジュニア達の合宿で、テクニック・フィジカル・タクティクスを総合的に練習しました。
普段ホームコートでは、技術練習が主になりやすいですが、合宿では、バランス良く時間を振り分けて行えました。
合宿中の講義でもジュニア達に向けて
パフォーマンス=練習×トレーニング×コンディショニング
というお話をされていました。
まさにその通りでジュニア達にその意識をしっかり持ってほしいと思いました。
色々なジュニアを観てきましたが、
①オンコートの練習だけ頑張るが、トレーニングを行わない(一番多いパターンだと思います。)
ボールを打つだけが練習と思い競技成績が上がらない
②練習・トレーニングは行うが、コンディショニングができていない(そこそこ戦績が出ているジュニアに多いと思います。)
練習・トレーニング両方の重要性を理解しているがいるが、身体のケア・睡眠・食事などまで気が回らない
競技成績はそこそこ上がるが怪我をしてしまったり。疲労がたまってしまい練習効率が落ちてしまう。
③練習・トレーニング・コンディショニング、3つのことをバランスよく行えている(ごく一部のジュニア)
低年齢の時の競技成績は、②のジュニアとさほど変わらないが、年齢が上がれば戦績に大きな差ができ②のジュニアを上回る。
私の経験を元に主観で勝手に分類してみました。
もちろん一番良いのは③のジュニアだと思います。
しかしできているのは、ごく一部のジュニアだけです。
ジュニア、またその保護者の方々が、トレーニング・コンディショニングの大切さを理解していないの一言に尽きると思います。
今まで、府県の強化練習会・強化合宿・色々なテニスクラブでの練習会などに参加してきましたが、保護者の方によく言われることがありました。
「練習時間が限られているのにウォーミングアップが長い。」
「わざわざテニスコートにきてるのにボールを打たして欲しい。」(トレーニングに時間を割かないでほしい)
そういう考えを持っているジュニアはたくさんいると思います。
今回オンコート以外の講義という形でフィジカル・コンディショニングの大切さを、まず理解させることは非常に重要だと感じました。
テニスの練習は、練習相手・テニスコートなど条件に限りがあるので自分自身で取り組むには限界があります。
しかし、トレーニングは、わずかな時間・スペースがあれば、いつでもどこでも行えます。(自身の意識さえあれば)
コンディショニングも、お菓子を節約したり食事・睡眠時間を気遣ったりする。
練習後のアイシング・ストレッチなどを習慣化する。
など本人の意識だけでいくらでも改善できる部分があります。
だからこそ早くジュニア達に大切さを伝えないといけないと思いました。
佐保山テニスクラブのジュニア達にも、この大切さを伝えていきたいです。
そしてジュニアたち自身がテニスコート以外でもテニスを強くなるための努力をしやすい状況を作っていきたいです。
吉野浩史
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