10月31日~11月1日まで兵庫県のビーンズドームで関西ジュニア強化合宿がありました。
この合宿は関西の2府4県の小学生の選抜された男女2名ずつ計24名で行う合宿です。
JTA(日本テニス協会)からS級コーチ1名トレーナー1名が派遣され練習をメニューを作成してレッスンを行っていただけます。
今回は濱裕一郎コーチ、松田浩和トレーナーが来てくださいました。
この合宿は伝達合宿の位置づけでもありJTAが地域協会、都道府県協会に伝えたい最先端の情報を実際のジュニア合宿の中で学ぶということになっています。
2府4県の強化コーチがその合宿をお手伝いします。
そして練習の内容を持ち帰り、各都道府県協会のジュニアに伝達し日本全国で情報を共有しのテニスのレベルアップを図るのが目的になります。
コロナが流行する中、徹底した感染対策を施し皆様が協力することにより無事開催することができました。
集合写真も密を避けています。
昨年から奈良県テニス協会の強化コーチをさせていただいており今回は2度目の参加でした。
佐保山テニスクラブからの参加者は残念ながらいませんでした。
ビジターやイベント・対抗戦に参加してくれたことがあるジュニアが数名いただけでした。
来年は佐保山テニスクラブからも参加できるように普段の練習をもっと頑張りたいですね。
今回のテーマは14歳以下までに身につけておくべきスキル、フットワークとテクニック、戦術的指導でした。
まだ14歳以下までのジュニアしかいない佐保山テニスクラブのジュニアにはピッタリの内容でした。
練習に参加して感じたことは、ボールを打たない練習の大切さですね。
去年の練習の時間配分は、
フィジカル:テクニック 5:5ぐらいの割合で、今年は、4:6ぐらいの割合でした。
フィジカルの部分(ウォーミングアップ・クールダウン・トレーニング・コンディショニング)
テクニックの部分(テニスの練習)
練習時間を確保するハードルが高いですね。
フィジカル系の練習で1時間強ぐらいは必要そうです。
そうなると週4~6回の練習で練習時間、2.5~4時間ぐらい欲しいところですね。
今回集まったジュニアの半数ぐらいはこれぐらいの練習環境を確保できているかもしれませんが、半数ぐらいのジュニアはその環境にいないと思います。
奈良県でも育成に熱心なテニスクラブはたくさんあります。
育成クラスでも週2回からOKの場合や、練習時間も1時間~2時間のところがほとんどです。
その状況でどれだけ時間を確保するもしくは、どの時間を削るかが難しいと思います。
昔TEAMSTUFFでジュニア育成をしていた時に、3時間の練習の内1時間弱をフィジカル系の練習に割いていました。
その時に保護者からテニスクラブだからテニスをしろとクレームを言われたことを思い出しました。
当時の私はテニスに必要だからやっているとやっているとクレームには完全無視でした。
すると意識が高いジュニアメンバーは、どんどん集合時間が早くなり30分前からウォーミングアップ・トレーニングを開始していました。
そのおかげで正規の練習時間開始から20分ぐらいたった頃からボールを打てるようになりました。
丁度の時間にきてウォーミングアップだけをしてボールを打つジュニアもいました。
ひどいジュニアだとボールを打ち始める時間に合わせて来るジュニアもいました。
もちろん1年後ぐらいに戦績の差としてはっきりと表れていました。
そのことを思い出し練習回数・練習時間をクラブ側で確保できなくてもやり方は残されていると感じました。
フィジカル系の練習の大切さや身体の知識をジュニアに伝えればジュニア達は自主的に時間を見つけて練習する。
練習時間、練習環境をつくりだすことも、
ジュニア達に興味を持たせて自分で練習を時間を用意させる状態にするのも指導者の役割だと感じています。
バランスが難しいですが、自分なりに工夫してやってみます。
今日は1日雨が降りそうなので、フィジカルに興味を持ってもらうための練習の時間にします。
吉野浩史